作品を追うごとにビルドアップされていく山本耕史の肉体は、視聴者のみならず業界関係者の間でも常に大きな話題となります。バラエティ番組やドラマのワンシーンで見せる盛り上がった大胸筋や割れた腹筋は、CGを疑われるほどの完成度を誇ります。彼がこれほどまでに過酷な筋トレに心血を注ぐ理由は、単なる外見的な美意識にとどまりません。
最大の理由は、彼がライフワークとする舞台ミュージカルでの要求水準にあります。海外ライセンスの本格ミュージカルでは、激しいダンスを踊りながらブレずに歌声を響かせる強靭なインナーマッスルと心肺機能が不可欠です。さらに、時代劇における重厚な甲冑(約20kg)を身にまとっての激しい殺陣でも、軸が一切ぶれない体幹の強さが要求されます。「舞台の上で倒れない体を作る」「いかなる演出家の無茶振りにも即座に応える」というプロの身体表現者としてのストイックな機能美の追求が、日々のウェイトトレーニングの原動力です。
撮影現場へも可変式ダンベルやトレーニング器具を持ち込み、空き時間があればパンプアップを行う徹底した姿は、共演する後輩俳優たちにとっても大きな刺激となっています。彼の筋肉は「見せかけの装飾」ではなく、「役を生き抜くための武器」として機能しています。