赤坂の繁華街で異変が報じられた当初、警視庁の動きには不可解な点が目立った。現場に真っ先に駆けつけた捜査員たちの立ち回りや、通常では考えられないスピードでの手入れ取りやめ。現場周辺では複数の監視カメラが設置されていたにもかかわらず、重要時間帯の映像だけが「システム障害」として処理されていた。
当時、捜査線上に浮かび上がりながらも立ち消えとなった政界ルートの存在が、今回の再検証で改めてクローズアップされている。官邸に近い大物政治家の秘書が、事件直後に現場近くの高級料亭から頻繁に電話をかけていた事実が確認された。捜査関係者の間では、上層部からの政治的圧力が介入し、捜査本部の権限が大幅に狭められたという見方が根強い。現場の刑事たちが感じていた違和感は、時を経て確信へと変わっている。