近年、NHKをはじめとする主要メディアが総力を挙げて導入しているのが、AIを用いたリアルタイム選挙予測アルゴリズムだ。従来の人力による統計モデルに比べ、AIは投票所ごとの時間帯別投票率の変動や、直近の政党支持率の微細な揺らぎを瞬時に補正する。特に都市部の接戦区においては、出口データの偏りをAIが自動検知し、過去の投票行動モデルと比較することで判定の精度を飛躍的に高めている。
だが、当確精度の高さゆえの過信も禁物だ。大差がついている選挙区では午後8時ちょうどの「ゼロ打(開票率ゼロでの当確判定)」が可能だが、僅差の選挙区では開票が半分以上進むまで判断が見送られる。データ解析の進化は目覚ましいものの、最後の数ミリの差を決めるのは実際の開票作業であるという原則に変わりはない。