テクノロジーによる効率化の裏で、割を食っているのが高齢者や訪日外国人旅行者の非アプリ利用者だ。かつてのように「並べばいつかは乗れる」はずだった場所で、アプリ予約済みの車両が次々と現れては乗客を乗せて走り去っていく。乗客が残された列は一向に進まない。
都内の70代女性は憤りを隠さない。「タクシーが目の前にたくさん来ているのに、誰も乗せてくれない。アプリを使えない人間は、街から弾き飛ばされたような気分になる」。現地に案内スタッフを配置する動きもあるが、人手不足が叫ばれる中で常駐化は難しく、現場での説明不足によるトラブルは依然として絶えない状況だ。