亀梨和也のキャリアにおいて「最高傑作」と称される作品は、世代や視聴者の求める要素によって意見が分かれます。インターネット上のレビューサイトやSNSコミュニティでの評判を集約すると、大きく3つの頂点が存在します。
筆頭に挙げられるのは、社会現象となった2005年の『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)です。亀梨が演じた桐谷修二は、学校内での立ち回りに神経を尖らせる「表向きの人気者」という複雑な内面を抱えたキャラクターでした。山下智久演じる草野彰との絶妙な掛け合い、そして主題歌「青春アミーゴ」がミリオンセラーを達成した背景もあり、単なる学園モノを超えた青春哲学ドラマとして今なお熱狂的な支持を集めています。
同年に放送された『ごくせん 第2シリーズ』(日本テレビ系)の小田切竜役も外せません。赤西仁演じる矢吹隼人とのツートップ体制で不良グループのリーダー格を演じ、鋭い眼光と内に秘めた優しさで圧倒的なカリスマ性を放ちました。この2作が2000年代中盤のテレビドラマ界を牽引したことは間違いありません。
一方、近年の作品群では演技の円熟味が極めて高く評価されています。フジテレビの木曜劇場で放送された『大奥』での第10代将軍・徳川家治役は、冷徹な仮面の裏に深い哀愁と愛情を隠す難役を見事に体現しました。さらにテレビ朝日系ドラマ『Destiny』では、石原さとみの相手役となる弁護士・野木真樹役を務め、運命に翻弄される大人の切ない愛を熱演し、毎話SNSのトレンドを席巻しました。平成の爆発的ブームを築いた名作と、令和の深化した演技派作品の双方が、それぞれの最高傑作として語り継がれています。