一方で、昭和の熱気をそのまま閉じ込めたような「大阪駅前ビル」の地下街も、かつてない盛り上がりを見せている。新旧の店舗が混在するこのエリアに、近年溢れかえっているのは若い世代や海外からのトラベラーだ。立ち飲みスタイルの串カツ屋や、名物のどて焼きを出す老舗の隣に、若手店主が手掛けるストリートスタイルの立ち飲みスタンドが並ぶ。
「安くて、旨くて、人間味が溢れている」。最新のデジタル店舗にはない、どこか泥臭く暖かな対面コミュニケーションが、逆に若い世代には新鮮な体験として映る。千円札数枚を握りしめてハシゴ酒を楽しむ「せんべろ」カルチャーは、今や梅田の夜を象徴する無二のアイコンとして磨きがかかっている。