海水の作り方決定版!食塩代用の可否から貝の砂抜き・生体飼育まで

海水の作り方決定版!食塩代用の可否から貝の砂抜き・生体飼育まで

海水の作り方決定版!食塩代用の可否から貝の砂抜き・生体飼育までの特集記事を解説します。専門的な知識が満載です。

ここからは、オカヤドカリの健康維持やマリンアクアリウムの立ち上げに欠かせない、人工海水の作り方および海水魚飼育水作り手順を解説します。

ステップ1:カルキ抜き水道水の準備

水道水に含まれる残留塩素(カルキ)や重金属は、海洋生物にとって微量でも猛毒です。水温を24〜25℃に合わせた水道水に対し、市販の塩素中和剤(カルキ抜き)を規定量添加して完全に無害化します。サンゴなど水質に極めて敏感な生体を飼育する場合は、純水を作り出すRO浄水器を通した水を使用するのが理想です。

ステップ2:人工海水の投入と溶かし込み

バケツに汲んだカルキ抜き水道水に、規定量の水槽人工海水の素を少しずつ投入します。ここで重要なのが人工海水溶かし方水温です。冷たすぎる水(15℃以下)では粉末が完全に溶解せず、白濁や成分の沈殿を引き起こします。24〜26℃の適温下で、水中ポンプやエアレーションを作動させながら、あるいは柄付きの撹拌棒で底からしっかりかき混ぜて透明になるまで溶かします。

ステップ3:海水比重計の使い方と微調整

人工海水が透明に溶けたら、必ず海水比重計使い方の基本に則って濃度を確認します。比重計には「フロート式(簡易針型)」と「屈折比重計(光学式)」があります。

フロート式を使用する場合、計器内に海水をゆっくり注ぎ入れ、内部の針に小さな気泡が付着していないかを厳密に確認してください。針に気泡が付くと浮力で数値が高く表示されてしまいます。気泡を軽く指で弾いて落とした後、水平な場所で目盛りを読み取ります。水温25℃の環境下で、海水魚なら1.020〜1.023、無脊椎・サンゴなら1.023〜1.025の範囲内に収まっているかをチェックします。比重が高すぎる場合はカルキ抜き水を足し、低すぎる場合は少量の人工海水を足して均一に混ぜ合わせます。

ヤドカリ海水の作り方においても比重1.020前後の海水を用意し、浅い小皿に入れて設置します。オカヤドカリは自分で体内の塩分バランスを調節するため、真水と海水の両方を常に飲める環境を整えることが長寿の秘訣です。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。