動物撮影の第一線で活躍する写真家の岩合光昭は、猫をはじめとする多様な生き物と同じ目線に立ち、彼らの呼吸や生活の息遣いを静かに切り取ってきた。その温かな眼差しは、都市の片隅に生きる身近な命の価値を再発見させてくれる。
一方で、英国の巨匠デヴィッド・アッテンボローが長年にわたり牽引してきた本格派の自然ドキュメンタリーは、地球環境の厳しさとそこに生きる生命の気高くも愛らしい姿を対比的に描き出す。二人のアプローチは異なるものの、スクリーンを通じて野生のリアルな表情を人々の心に届けるという点において、確かな共鳴を生み出している。