大谷選手の食生活を語る上で、インターネット上やメディアで長年都市伝説のように語り継がれてきたのが「ゆで卵」のエピソードです。日本ハム時代からメジャー初期にかけて、大谷選手が効率的なタンパク質補給のために「1日16個のゆで卵を食べていた」という逸話は広く知られています。しかし、現在の食卓にその大量の卵は見当たりません。この劇的な変化の背景には、生化学的な科学的検証が存在します。
ターニングポイントとなったのは、大谷選手が自ら進んで受けた詳細な血液検査(遅延型フードアレルギー・生化学検査)でした。メジャーリーグのトップ選手たちが導入しているバイオマーカー測定において、大谷選手の体内では「卵(特に卵白)」や特定の乳製品、グルテンが微細な体内炎症を引き起こす要因になり得ると診断されたのです。
かつてゆで卵 食べる理由として掲げていた「手軽で良質なアミノ酸スコア100の食品」という常識を、大谷選手は自身の検査データ一つであっさりと手放しました。どれほど世間一般で健康に良いとされている食材であっても、自分の身体がわずかでも炎症反応を示し、回復を遅らせるリスクがあるならば即座に排除する――この迷いのない合理性こそが、大谷翔平というアスリートの真骨頂です。
現在では卵に依存することなく、牛赤身肉、鶏ササミ、マグロやタラなどの魚介類、大豆由来の植物性タンパク質へとソースを分散。アレルギーリスクを徹底排除したことで、疲労回復速度の向上や関節痛の予防に目覚ましい成果を上げています。