もんじゃ焼きに関して広く信じられている誤解のひとつに、「完全に焼き固まるまで待つべき」というものがあります。しかし、もんじゃ焼きの本質は「半熟状のトロトロ部分」と「鉄板に密着したパリパリのおこげ(せんべい)」のコントラストを味わう点にあります。
食べ頃の決定的な見極めサイン:
全体を薄く広げてから約2〜3分が経過すると、生地の表面がブクブクと泡立ち始めます。そして外周(フチ)の部分が透明感を帯び、茶褐色の焼き色がついてチリチリと乾いた音が鳴り始めた瞬間が第1の食べ頃です。
極上のおこげ(せんべい)を作るテクニック:
もんじゃ焼き専用の小さなヘラ「はがし(テコ)」の使い方が味を左右します。
1. はがしの持ち手を手前に引き、鉄板に対して45度の角度で先端を当てます。
2. 食べたい部分のフチにヘラをグッと垂直に押し付けます。
3. 鉄板の表面をこそげ取るように、手前から奥へ(または奥から手前へ)スライドさせます。
4. ヘラの裏面に薄くパリッとしたおこげが張り付き、上面にとろりとした生地が乗った状態でそのまま口へ運びます。
無理に中央の柔らかい部分をすくおうとすると崩れてしまうため、必ず「外側のカリカリに焼けた部分から内側へ向かって攻める」のがプロの作法です。