正月三が日を過ぎると、SNS上では必ずといっていいほど「おみくじの格付け」をめぐる投稿が急増します。X(旧Twitter)や各種コミュニティサイトでは、「中吉引いて喜んでたら神社公式の掲示板で吉の下って書かれてて落ち込んだ」「友達の吉にマウント取ろうとしたら恥をかいた」といった悲喜こもごもの声が飛び交います。
中には、某有名神社で「吉が小吉の下に配置されていた」という写真が投稿され、「神社のミスではないか」「解釈がデタラメだ」と激しい議論に発展したケースも見受けられます。発端となった投稿が数万件のリポストを記録し、ワイドショーやネットニュースで取り上げられる事態にまで発展した経緯も存在します。
こうしたネット上のプチ炎上とも呼べる騒動の根本原因は、教育課程や生活環境の中で「おみくじの順列は全国共通である」という無意識の前提が刷り込まれている点にあります。実際には、おみくじは各宗教法人における個別の信仰告白であり、国家規格のような画一的な基準は存在しません。現場の社務所でも、参拝者からの問い合わせがあまりに多いため、境内の掲示板に「当神社における吉凶の順」をあらかじめ貼り出すところが増加しています。