SNSや自動車コミュニティ、オーナーズクラブで交わされるワーゲンカラベルの評判と口コミを精査すると、オーナーたちが口を揃えて称賛するポイントと、国産車に慣れたユーザーが直面する手痛いギャップが浮き彫りになります。
好意的な意見として最も多いのが、長距離ドライブにおける肉体的疲労の少なさです。大手SNSでのオーナー投稿やインタビューでは、次のような生の声が寄せられています。
「東京から青森まで一気に800km走っても、腰が全く痛くならない。国産ミニバンのフワフワした乗り心地とは違い、ドイツ車らしい硬質感のある足まわりが路面を掴み続けてくれる」(T5カラベルオーナー・40代自営業)
「荷室の積載能力が桁違い。大人4人分のキャンプ道具と自転車2台を飲み込んでも、まだ車内に余裕がある。このスクエアな箱型ボディに慣れると、流線型の国産ミニバンには戻れない」(T6カラベルオーナー・50代医師)
特に近年は、広大な車内空間を活かしたカラベル車中泊仕様のカスタムが大きな盛り上がりを見せています。マルチバンのように純正でベッド展開ができないカラベルだからこそ、後部座席を取り外してサードパーティ製のヘビーデューティーなベッドキットを組み、ポータブル電源やFFヒーターをインストールして「自分だけの移動基地」を構築する楽しさがあります。
一方で、リアルな不満点やデメリットも見逃せません。現場ユーザーが口を揃えるのが「日常の使い勝手の割り切り」です。日本の狭い住宅街やコインパーキングでは、1.9mを超える全幅と長いホイールベースが強烈なストレスとなります。また、左ハンドル仕様車の場合は有料道路の料金所やドライブスルーでの不便さに加え、欧州仕様のためスライドドアが右側(歩道とは逆の車道側)にしかない個体も多く、子供の乗降時に細心の注意が必要となります。