ドラマ『天皇の料理番』において、視聴者に強い衝撃を与えたのが鈴木亮平の激やせした姿でした。演じた秋山周太郎は、東京帝国大学で法律を学ぶ前途有望なエリートでありながら、当時不治の病と恐れられていた結核(肺結核)を患い、夢半ばで倒れていく悲運の青年です。
直前に出演していたNHK連続テレビ小説『花子とアン』では、ヒロインの夫・村岡英治役として恰幅の良い体躯(体重約76kg)を披露していた鈴木亮平。しかし、クランクイン前の2014年10月から段階的な減量を開始し、撮影が進むにつれて体重を削ぎ落とし、最終的には約56kg(マイナス20kg)にまで到達しました。
当時のインタビューや特番で本人が語った減量方法は、極めてストイックなものでした。主食をキャベツや納豆、少量のオートミールに置き換え、徹底したカロリー制限を実施。空腹感を紛らわすために「ひたすら歩く」「スプーン一杯のピーナッツバターを時間をかけて舐める」といった極限のコントロールを行っていました。さらに、誘惑を断ち切るためにプライベートでの外食を完全に遮断し、自らを精神的にも追い込むことで、病に苦しむ周太郎の孤独と憔悴をリアルに肉体へ宿らせたのです。