ラピュタ『目が、目がぁ』の真相!ムスカの断末魔と寺田農の怪演の裏側

ラピュタ『目が、目がぁ』の真相!ムスカの断末魔と寺田農の怪演の裏側

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視力を奪われたムスカは、崩壊していくラピュタ城の中で完全にパニックに陥り、狂乱状態で出口を求めて彷徨います。直前まで冷酷沈着にパズーたちを追い詰めていたエリート軍人の威厳は完全に失われ、無様な断末魔を晒す姿は、人間の驕りと権力への執着の虚しさを象徴する名シークエンスです。

そして、ファンやアニメ愛好家の間で有名なのがムスカの最後にまつわる映像描写です。巨大な飛行石の球体から外壁が剥がれ落ち、ラピュタ城が上空へと飛び去っていく崩壊シーンにおいて、画面の右側から瓦礫とともに小さな人影が真っ逆さまに海へと落下していく様子が極めて精密に描き込まれています。

この小さな影こそが、自ら「見ろ、人がゴミのようだ!」と見下していた人間たちと同じように、文字通りゴミのように海へと墜ちていくムスカ大佐その人です。宮崎駿監督の皮肉と緻密なアニメーション表現が凝縮されたこのカットは、映画史に残る鮮烈な因果応報の瞬間として今も語り継がれています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。