加害者は2004年に医療少年院を仮退院し、2005年に本退院(保護処分終了)を迎えました。その後、地域社会での更生プログラムを受けながら自立生活を模索していたとされていますが、その私生活は極めて厳重な秘匿体制下に置かれていました。
社会的な再燃の引き金となったのが、2015年に刊行された手記『絶歌』出版の経緯です。遺族への事前連絡や承諾がないまま出版された自著はベストセラーとなる一方で、被害者感情を逆なでするものとして激しい世論の批判を浴びました。
この出版を契機に、大手メディアによる再度の追跡取材が激化しました。特に『週刊文春』(2016年)は、都近郊で生活していたとされる本人の現在の姿を直撃取材し、近影写真(顔部分に一定の加工を施した状態)とともに肉声のやり取りをスクープ報道しました。取材班の問いかけに対し、激しい口調で威嚇する様子が報じられ、社会復帰の実態に対する懸念が再び広まる契機となりました。