従来の先発投手は、少なくとも5回から6回を投げ切ることが求められてきた。だが、打者が同じ投手と1試合で3回以上対戦すると、打撃成績が急激に向上する「タイムズ・スルー・ザ・オーダー(TTO)効果」が存在する。これを回避するため、試合開始直後の最も手強い1番から3番打者に対し、1回から2回限定で最速の球を投げるリリーフを投入する。これがオープナーの根本的なメカニズムだ。
オープナーが役割を終えた後、真の「主力を担う投手」であるバルクピッチャー(ロングリリーフ)がマウンドに登る。バルクピッチャーは相手の中位・下位打線から投げ始めるため、プレッシャーの少ない状況でアウトを重ねることができる。先発投手の肩の消耗を抑えつつ、相手打線のコアを無力化する発想の転換に他ならない。