インターネット上やSNSでは、「これを飲めば肝機能数値が一瞬で下がる」「肝臓のデトックスティー」といった情報が氾濫していますが、これらには重大な医学的落とし穴が存在します。
代表的な誤解が「ウコン(クルクミン)製剤やシジミエキスの過剰摂取」です。ウコンには高濃度の鉄分が含まれている製品が多く、すでに炎症を起こしている肝臓に鉄が沈着すると、フェントン反応によって強力な活性酸素が発生し、かえって肝障害を悪化させるリスクが日本肝臓学会などから度々警告されています。
また、「極端な糖質ゼロダイエットや過酷なファスティング(断食)」も逆効果です。急激な飢餓状態に陥ると、全身の皮下脂肪や筋肉から遊離脂肪酸が一気に肝臓へと流れ込み、かえって肝臓がフォアグラ状態になる「飢餓性脂肪肝」を引き起こします。短期間の帳尻合わせではなく、持続可能な代謝改善こそが唯一の正攻法です。