桜田淳子の芸能界復帰を巡っては、過去にいくつかの具体的な動きが存在しました。もっとも記憶に新しい転換点となったのは、以下の2つの節目です。
- 2013年11月:東京・銀座博品館劇場で開催されたデビュー40周年記念ファン感謝イベント「Thanks 40 Special ~ファン感謝DAY」において、約20年ぶりに公のステージへ登壇。
- 2017年~2018年:同じく銀座博品館劇場での音楽イベント「スクリーン・ミュージックのしらべ」出演や、記念アルバム『マイ・アイ・ラブ・ユー』のリリース。
当時は往年のヒット曲「はじめての出来事」「しあわせ芝居」を熱唱し、衰えぬ美声と確かな表現力で満員のファンを感涙させました。芸能関係者の間でも「単発のライブ活動から徐々に本格復帰へ繋げられるのではないか」という期待論が一時的に高まりました。
しかし、その希望を完全に断ち切ったのが、全国霊感商法対策弁護士連絡会による迅速な抗議声明と、2022年以降の日本社会における旧統一教会問題の再燃です。「霊感商法や多額献金によって甚大な被害を受けた被害者が存在するなか、教団の象徴的存在であった人物の芸能活動再開は、被害者の心情を著しく逆撫でし、教団の正当化に利用される恐れがある」という社会規範の壁は、想像を絶する厚さでした。地上波キー局や大手映画配給会社、大手広告代理店にとって、彼女の起用は致命的なコンプライアンス違反リスクとなり、現在において商業メディアへの復帰ルートは完全に閉ざされています。