東京都目黒区で生まれ育った尾美としのり。彼の表現への第一歩は、幼少期に名門として知られる劇団ひまわりへ入団したことから始まった。人見知りを克服させたいという親の思いがきっかけだったが、本人の天性の勘と素朴な魅力は早くから関係者の目を引くことになる。
地元の目黒区立東根小学校、そして目黒区立第十中学校へと進学。当時はまだ一般的な生徒としての日常を送りつつも、放課後や週末にはオーディションや稽古に励む生活だった。1978年には市川崑監督の映画『火の鳥』で本格的なスクリーンデビューを飾り、子役としてのキャリアを着実に前進させていく。目黒の住宅街で過ごした少年時代の飾らない日常感覚が、後のナチュラルな演技スタイルの原風景となった。