画面録画を試みるユーザーが最も恐れるのが、「録画を開始した瞬間に相手の画面へ『〇〇が画面収録を開始しました』といった通知が表示されるのではないか」という懸念である。ZoomなどのWeb会議ツールでは参加者全員に録画中のステータスが明示され、Instagramの消えるメッセージ(消える写真・動画)ではスクリーンショットを撮影すると相手へ通知が届く仕様が知られているため、同様の警戒感を抱くのは自然な心理といえる。
取材と実機検証の結果から導き出される確実な事実として、2026年現在、LINEアプリには画面録画やスクリーンショットを検知して通話相手に通知する機能は一切実装されていない。iOSの「画面収録」やAndroidの「スクリーンレコード」、あるいはPCのキャプチャソフトを起動しても、通話相手の端末に警告メッセージやポップアップが表示される仕様は存在しない。したがって、システム的なトリガーによって相手に録画がバレる可能性はゼロである。
ただし、システム通知以外の「人為的な挙動」から露呈するケースは後を絶たない。大手ポータルサイトの知恵袋やSNSに寄せられた失敗談を分析すると、録画開始時に「コントロールセンターを引き下げたことで一瞬映像が静止した」「画面録画中の赤色インジケーターに気を取られて視線や受け答えが不自然になった」「マイクの設定を誤りハウリング(キーンという反響音)を発生させて問い詰められた」といった現場のミスが露見の引き金となっている。機械的な通知はなくとも、通話中の些細な挙動変化から相手に気付かれるリスクは常に潜んでいる。