就職活動や転職活動の現場で迷いが生じやすいのが、ドアの外から着席に至るまでの細かな一連の流れです。採用担当者監修のマナープロトコルに基づく「入室の7ステップ」を忠実に実践することで、洗練された品格を印象づけることができます。
【ステップ1:コートの処理と身だしなみの最終確認】
建物に入る前にコートは脱ぎ、裏地を表にして縦半分に折り畳み、腕に掛けておくのが鉄則です。面接室の前でマフラーや手袋を外すのではなく、受付通過時点で準備を完了させておきます。
【ステップ2:ノックは「ゆっくり3回」】
ドアの前に立ち、姿勢を正して「トントントン」と3回ノックします。プロトコルマナーにおいて、2回は「トイレの空室確認」、3回は「親しい間柄での入室確認」、ビジネス公式の場では4回(または簡略化された3回)が国際基準と定められています。日本の採用面接では3回ノックが最も標準的で好まれる回数です。
【ステップ3:返答を聞いてからドアを開ける】
室内から「どうぞ」「お入りください」と声がかかったのを確認してから、「失礼いたします」と明確に通る声で発声し、ドアノブを回して静かに開けます。応答がない場合は、数秒置いてからもう一度3回ノックを行います。
【ステップ4:室内に入り、ドアを静かに閉める】
完全に身体を室内へ入れたら、面接官に完全に背を向けないよう斜め向き(または正面を一度向いてから)になり、両手で静かにドアを閉めます。大きな音を立ててバタンと閉めるのは厳禁です。
【ステップ5:ドアの前で一礼】
ドアを閉め終えたら面接官の方へ向き直り、アイコンタクトを取った上で「よろしくお願いいたします」と述べ、30度(敬礼)の角度で深く丁寧にお辞儀をします(語先後礼)。
【ステップ6:椅子の横(下座側)へ歩き、名乗る】
背筋を伸ばし、颯爽とした足取りで用意された椅子の横(通常はドアに近い下座側)へ進みます。椅子の横に立ち、面接官の目を見て「〇〇〇〇(氏名)と申します。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます」とハキハキと挨拶し、30度のお辞儀を重ねます。
【ステップ7:着席の許可を得てから座る】
面接官から「どうぞお掛けください」と促されたら、「失礼いたします」と一言添えて15度(会釈)の軽い礼をしてから着席します。カバンは椅子の横の床(足元)に自立させて置き、畳んだコートはその上に置くか、指定された荷物置き場へ丁寧に配置します。