ミドリガメの寿命は40年超?「人間並みに長生き」巨大化と規制の真相

ミドリガメの寿命は40年超?「人間並みに長生き」巨大化と規制の真相

ミドリガメの寿命は40年超?「人間並みに長生き」巨大化と規制の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

昭和から平成の日本社会において、ミドリガメは縁日やお祭りの露店で子どもに買い与えられる「使い捨て感覚の玩具」として消費されてきた歴史的側面を否定できません。当時の子どもたちが親となり、やがて高齢者となる現代において顕在化しているのが、飼い主とペットが共に高齢化する「ペットの老老介護問題」です。

70代の高齢者が、甲長30cm・総重量100kgに達する大型水槽の水を毎週腰をかがめて取り替えるのは、肉体的に過酷を極めます。さらに、飼い主が先に施設入所や逝去を迎えた際、残されたカメの引き取り先が見つからず、親族が途方に暮れるトラブルが福祉現場でも多発しています。家族社会学的な観点からも、カメの飼育には「世代を超えて世話を継承するバウンダリー(境界線)と合意形成」が不可欠です。

これらを踏まえ、現在飼育を検討している、あるいは将来の飼育継続に悩む方々のための判断基準を提示します。

ミドリガメの終生飼育に向いている人

  • 向こう30〜40年の生活基盤が確立している人:転勤や引っ越しの頻度が低く、大型水槽を常設できる住居環境(持ち家や大型水槽飼育可の物件)を確保できる方。
  • 重労働である水替えを日常のルーティンとして厭わない人:週数回、大量の汚水を排出し、清潔な水温管理を保ち続ける体幹と生活習慣を持つ方。
  • 自分に万が一のことがあった際の「後継人」を確保している人:配偶者や子ども、信頼できる友人など、飼養を引き継いでくれる次世代の合意が得られている方。

飼育に極めて慎重になるべき人(安易な飼育をおすすめできない人)

  • 「小さくて可愛い」という幼体期の姿だけに惹かれている人:数年以内に確実に30cm近くまで巨大化し、大量の排泄物と格闘することを受け入れられない方。
  • ライフスタイルの変動が大きい単身者・学生:将来の進学、就職、結婚、ペット不可物件への入居など、カメの長大すぎる寿命と人生の転換期が確実に衝突します。
  • 高齢で次世代の引き受け手が不在の世帯:自分が亡くなった後、法律上「野外への放流」は犯罪となり、引き取り手のない成体カメは殺処分または放置の悲惨な結末を辿ることになります。
石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。