入試や定期テストで問われる返読文字は、使われ方によっていくつかのグループに分類できます。闇雲に漢字を覚えるのではなく、役割ごとに整理して頭に入れるのが最短ルートです。
1. 否定を表す返読文字
・「不」「弗」(〜ず):一般的な否定。「書を読まず」のように、下の動詞を読んでから「ず」と返ります。
・「非」(〜にあらず):名詞句の否定。「人にあらず」のように下を読んでから戻ります。
・「無」「莫」「微」(〜なし):存在の否定。「他に人なし」のように、下にある目的語を先に読みます。
2. 使役を表す返読文字
・「使」「令」「教」「遣」(〜をして…しむ):誰かに何かをさせる構文です。「人をして行かしむ」のように、対象や動作を先に読み、最後に使役の助動詞として返読します。
3. 可能・受身を表す返読文字
・「可」(〜べし/〜べからず):可能や当然を表します。「信ずべし」のように下から返ります。
・「能」「得」(〜あたふ/〜うる):能力や状況による可能を示します。
・「見」「被」「為」(〜る/〜らる):受身を表し、動作を受ける主体を先に読んでから戻ります。
4. 存在・所在を表す返読文字
・「有」(〜あり):事物の存在。「友あり」のように、下に置かれた目的語を先に読んでから「あり」と結びます。
5. 比較・願望を表す返読文字
・「如」「若」(〜のごとし/〜にしかず):比況や比較。「雪のごとし」のように直前の比喩対象から戻ります。
・「欲」(〜んとほっす):願望。「学ばんと欲す」のように、下の動詞に助動詞「ん」をつけてから返読します。