新入生が最も頭を悩ませるのが「専門学校の入学式は何を着るべきか」という問題です。結論から言うと、全体の95%以上がリクルートスーツを着用して出席します。一部のファッション・美容系を除き、「服装自由」「平服でお越しください」と案内状に書かれていたとしても、私服での出席は避けるのが鉄則です。
なぜ専門学校では私服が事実上のタブーとされているのか。その背景には、専門学校という教育機関が持つ「予期的社会化(Anticipatory Socialization)」の機能が深く関係しています。大学が学術研究の場であるのに対し、専門学校はわずか2〜3年で学生を実務現場へ送り出す「準職場」です。入学式の初日から学生に対してビジネスパーソンとしての自覚を求め、業界の身だしなみ基準を体感させる方針が敷かれているためです。
具体的なスーツ選びのポイントは以下の通りです。
【男性のスーツ選び】
色はブラック、濃紺(ダークネイビー)、チャコールグレーの無地が基本です。ストライプやチェックなどの柄物は避け、2つボタンのシングルジャケットを選びます。ワイシャツは清潔な白無地(レギュラーカラーまたはワイドカラー)。ネクタイは派手すぎない青系、ネイビー、ワインレッドなどの落ち着いたドット柄やストライプが好印象を与えます。ベルトと靴は黒の本革(またはスムース調の合皮)で統一するのがマナーです。
【女性のスーツ選び】
男性同様、黒無地のリクルートスーツが最も汎用性に優れています。スカートとパンツのどちらでも問題ありませんが、スカートの場合は直立時に膝が半分隠れ、着席時に膝上5cm以内に収まる丈感が基本です。パンツスタイルの場合は裾が靴の甲に軽く触れる程度に裾上げします。インナーは白のスキッパーカラー(襟を外に出すタイプ)またはラウンドネックのカットソーが主流です。ストッキングは必ず肌色に近いベージュ無地を着用し、黒タイツや素足はマナー違反となります。ヒールの高さは歩きやすく疲れにくい3〜5cmのパンプスが適しています。