経済性を精査する上で、LED光源自体のスペックと機器全体の物理的寿命を切り離して考える視点が欠かせません。各メーカーの公称スペックではLED素子寿命として約30,000〜40,000時間が掲げられていますが、これは人感センサーライトの寿命と電気代をそのまま保証するものではありません。
故障のボトルネックとなるのは、LED素子ではなくセンサー検知基板の経年劣化や、充電式モデルに内蔵されたリチウムイオンバッテリーのサイクル寿命です。リチウムバッテリーはおよそ300〜500回の充放電で初期容量の70%前後に低下するため、2〜3ヶ月に1度充電する運用であれば実質的な製品寿命は約4〜6年と見積もるのが妥当です。
一方、気になる電気代の実態はどうでしょうか。1kWhあたり31円の電力料金単価を基準に試算すると、コンセント接続モデルの経済的優位性が浮き彫りになります。
消費電力0.5Wのコンセント式モデルを24時間通電(待機状態)させ、1日合計30分間点灯(1.2W稼働)させた場合、月間の消費電力量は約0.38kWh。1ヶ月の電気代はわずか約11.8円、年間でも140円程度にとどまります。対照的に、乾電池式で半年ごとに単3アルカリ電池4本(約300円)を消費する場合、年間維持費は約600円となり、コンセント式の4倍以上のランニングコストが生じる計算です。経済性と手間の観点からは、コンセントがある場所には迷わずコンセント式を選ぶのが賢明な判断といえます。