近年は和室のセルフリノベーションが盛んで、DIYで竿縁天井にベニヤ板を貼り付けてクロス(壁紙)で仕上げる挑戦者が増えています。手軽に見える作業ですが、構造を無視した施工による失敗例も少なくありません。
最も多い失敗が「既存の薄い天井板だけにビスを打ってしまい、ベニヤ板の重みで数ヶ月後に天井ごと垂れ下がってくる」という事故です。竿縁天井板の裏面には保持力がありません。DIYを行う際は、下地探し器や屋根裏の目視確認を行い、屋根裏の強固な「野縁」や「吊り木」の位置を正確に把握して長めの木ネジで下地骨組みへ直接固定する必要があります。
また、竿縁をあらかじめ切り落としてフラットにするか、竿縁の厚みと同等の胴縁材を間に挟んで平滑な面を作り出す「不陸(ふりく)調整」を怠ると、貼った壁紙の表面に波打ちや継ぎ目の裂けが発生します。パテ処理と下地調整を丁寧に行うことが成功への鍵となります。