幼少期から映画やドラマの現場を間近で見て育った真剣佑さんとは異なり、郷敦さんは高校時代まで全く異なる道に情熱を注いでいました。その原点がアルトサックスです。
中学時代に吹奏楽部でサックスに出会った郷敦さんは、名門として名高い岡山県の明誠学院高校へ進学。吹奏楽部の部長を務め、全日本吹奏楽コンクールで金賞を目指す超本格派プレイヤーとして青春のすべてを捧げていました。当時の演奏レベルは極めて高く、プロの音楽家を目指して東京藝術大学を受験したほどです。
しかし、芸大受験で惜しくも不合格となったことで音楽の道を断念。失意の中にいた郷敦さんに「役者の世界へ来ないか」と声をかけたのが、父の千葉真一さんと兄の真剣佑さんでした。覚悟を決めて2019年に映画『小さな恋のうた』で俳優デビューを果たすと、同年放送のTBS系日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』でラグビー選手役を好演。15キロ以上の増量を経て挑んだ熱演が大きな話題を呼び、一躍ブレイクを果たしました。