新島の生涯を語る上で欠かせない存在が、妻である新島八重だ。会津藩の出身で、戊辰戦争では自ら銃を取って戦った「ハンサムウーマン」として知られる八重との結婚は、当時の社会に大きな衝撃を与えた。
男尊女卑の傾向が色濃く残る明治時代において、二人は互いを対等なパートナーとして尊重し合った。車に乗る際も妻を先に通す新島の振る舞いは周囲から「悪妻におびえる夫」と誤解されることもあったが、二人が目指したのは真の夫婦平等の姿だった。八重の力強い存在感と新島の柔らかな指導力は合わさり、女子教育の拡充や同志社女学校の発展へとつながっていった。