育児現場で特に注意したいのが、「3歳になったから少しなら大丈夫だろう」という油断です。消費者庁の事故情報データバンクによると、お餅による幼児の窒息事故は高齢者だけでなく、1〜4歳の小さな子どもでも定期的に発生しています。
なぜお餅は3歳児にとって極めて危険なのでしょうか。その理由は、幼児特有の身体的・行動的特徴にあります。
まず、3歳児の気道(喉の管)の直径はわずか約8〜9ミリ程度しかありません。大人の小指の太さほどしかない細い気道に、強い粘着力を持った餅が少しでも吸い込まれると、一瞬で完全閉塞を引き起こします。また、幼児はお口の中に食べ物が入った状態で急に喋ったり、笑ったり、歩き回ったりしがちです。ふとした拍子に息を吸い込んだ瞬間、喉の奥へお餅が吸い寄せられて窒息するケースが後を絶ちません。
「うちの子は食べるのが上手だから」という過信は禁物です。3歳児の咀嚼機能と気道のサイズを考慮すると、従来のもち米から作られたお餅をそのまま与えるのは避けるべきです。