梅田の街を歩くと「揚子江ラーメン 総本店」と「揚子江ラーメン 名門」という2つの屋号を目にします。この違いに戸惑う利用客も少なくありませんが、ここには暖簾分けの長い歴史が存在します。
もともと1964年頃に創業した元祖の味を受け継ぐ「総本店」に対し、「名門」は総本店から独立・暖簾分けする形で誕生した実力派グループです。どちらも豚骨や鶏ガラをベースに極限までアクを取り除いた透明無比の塩スープを基本としながら、サイドメニューの構成や麺の茹で加減、店舗の雰囲気にそれぞれ独自の個性を宿しています。
店舗ごとの独立採算や運営主体の違いがあったからこそ、特定の店舗が閉店や移転を行った際にもブランド全体が共倒れすることなく、別の系列店舗がしっかりと伝統の味を守り抜いてきました。ファンにとっては「名門派」「総本店派」とそれぞれの味の違いを楽しむ文化も根付いています。