現代甲子園最大の課題である「投手の障害予防と球数制限」。1人の絶対的エースに頼る時代は完全に終焉を迎えた。横浜高校が今大会で見せた最大の強みは、タイプが全く異なる4人の投手陣による「継投の芸術」だ。
150キロ超のストレートで押す本格派右腕から、打者の手元で手こずるチェンジアップが武器の軟投派左腕まで、相手打線に息をつく暇を与えない。ベンチの継投判断は緻密であり、タイブレークを見越した守備シフトの敷き方にも一切の隙がない。1週間の総投球数500球以内というルールを逆手に取り、チーム全体の総合力で相手を圧倒する戦術が冴え渡る。