インターネット上には「ニキビ跡のケロイドを自力で治す裏技」といった誤情報が散見されますが、医学的に見て極めてリスクの高い行為が横行しています。
- 市販のヘパリン類似物質やニキビ薬への過度な期待:市販のヘパリン製剤は血行促進と保湿を担いますが、すでに出来上がってしまった硬い瘢痕を平らにする力はありません。また、殺菌作用主体のニキビ治療薬を塗り続けても、細菌が存在しない瘢痕部には無意味であり、かえって接触皮膚炎を起こす原因になります。
- 針で突く・自分で切除しようとする行為:絶対に避けるべき危険行為です。傷口から細菌感染を起こすだけでなく、新たな創傷刺激によって以前よりも巨大なケロイドへと増殖する危険性が極めて高くなります。
- 自然治癒を信じて紫外線・摩擦対策を怠る:肥厚性瘢痕は時間経過で落ち着くこともありますが、紫外線を浴びると炎症後色素沈着が重なり、茶色く濁った頑固なシミを併発します。また、マスクの擦れも物理刺激となって炎症を再燃させます。