表参道駅直結の複合文化施設「スパイラル青山」5階。エレベーターの扉が開いた瞬間に鼻腔をくすぐる焙煎香の正体こそが、櫻井焙茶研究所です。創業者の櫻井真也氏は、名店「HIGASHIYA」のマネージャー兼茶務を務めた後、2014年に独立。茶葉の産地ごとの個性を見極め、店舗内で自家焙煎してブレンドするという「茶の再構築」を成し遂げました。
この場所が熱狂的な支持を集める最大の理由は、「飲む」という行為を「研ぎ澄まされた sensory experience(感覚体験)」へ昇華させている点にあります。静謐なカウンターの向こう側には、特注の焙じ器や美しい茶器が整然と並び、まるで理化学の実験室のような緊張感と美意識が共存しています。
2026年最新のクラフトカルチャーにおいて、世界中から訪れるインバウンド客や高感度なクリエイターが押し寄せるのは、日本茶の伝統作法をただ守るのではなく、現代のライフスタイルやバーカルチャーと高度に融合させた櫻井氏の手腕に他なりません。