狩野英孝さんの女性トラブルを語る上で避けて通れないのが、2017年の事件の前年に起きた「2016年の三角関係・6股騒動」です。シンガーソングライターの川本真琴さんがTwitter(現X)で交際相手の存在を明かしたことを発端に、タレントの加藤紗里さんが「本命彼女」として名乗りを上げ、テレビ番組を巻き込んだ大騒動へと発展しました。
当時、バラエティ番組『ロンドンハーツ』などで緊急検証が行われ、最終的には川本さん、加藤さん以外にも複数の女性と関係を持っていた「6股疑惑」が浮上。世間から猛烈なツッコミを浴びました。しかし、ここでも狩野さんの特異なキャラクターが発揮されます。女性たちを巧妙に騙して弄ぶような悪辣さはなく、断れない気の弱さと優柔不断さから多重交際に陥っていた実態が露呈し、視聴者からは「最低だけどなぜか憎めない」という奇妙なポジションを獲得していました。
この2016年の騒動があったからこそ、翌2017年のフライデー報道時にも、世論は「また狩野が騙されたのか」「女難の相が出ている」と受け止める下地ができていました。決して褒められた私生活ではないものの、「稀代のポンコツだが悪人ではない」というパブリックイメージが、彼を致命的な社会的抹殺から救う防波堤となったのです。