リウマチ性多発筋痛症と芸能人の闘病|和田アキ子の真相と最新治療法

リウマチ性多発筋痛症と芸能人の闘病|和田アキ子の真相と最新治療法

リウマチ性多発筋痛症と芸能人の闘病|和田アキ子の真相と最新治療法の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

なぜ突然、自らの免疫システムが筋肉や滑液包を標的にして暴走を始めてしまうのか。リウマチ性多発筋痛症の明確な原因は、医学界でも完全には解明されていません。しかし、免疫老化(Immunosenescence)を基盤としながら、何らかの外的な引き金によって炎症性サイトカイン(特にインターロイキン-6:IL-6)が過剰産生されるメカニズムが有力視されています。

取材現場で多くの専門医が指摘するのが、精神的・肉体的ストレスとウイルス感染の引き金です。退職や近親者との死別、手術や大病の経験、あるいは多忙を極める過密スケジュールといった強度のライフイベントを契機に発症する事例が目立ちます。華やかな芸能界において、連日の収録や重圧に晒されながら完璧なパフォーマンスを求められるタレントたちが免疫失調を起こしやすいのも、この「極限ストレス」と無縁ではありません。

確定診断が下された場合、治療の絶対的ゴールドスタンダードとなるのが副腎皮質ステロイド治療(プレドニゾロン)です。

通常、中等量とされる1日15mg〜20mgの経口投与が開始されます。この治療の最大の特徴は、投与開始からわずか1〜3日で患者が「まるで奇跡のようだ」「憑き物が落ちたように動けるようになった」と語るほど、痛みが劇的に消失することです。あまりの切れ味の良さから、ステロイドへの劇的な反応自体が診断確定の裏付け(治療的診断)として用いられるほどです。

しかし、本当の闘いはここから始まります。リウマチ性多発筋痛症の完治・予後は、決して短距離走ではありません。痛みが消えたからといって薬を急激にやめると、ほぼ確実に激しい再燃を引き起こします。炎症数値(CRP)と自覚症状を見極めながら、2〜4週間ごとに1〜2.5mgずつ、年単位の時間をかけて極めて慎重に減量を進めなければなりません。多くの患者は1年から3年ほどの投薬期間を経て寛解(事実上の完治)に到達しますが、約30〜50%の患者が減量の過程で再燃を経験します。また、高齢者にステロイドを長期投与することに伴う骨粗鬆症、感染症リスク、高血糖、筋力低下といった副作用対策(骨粗鬆症治療薬の併用など)を同時に講じる必要があります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。