華やかな芸能界において、戸塚純貴の出自は極めて異例です。地元・岩手県盛岡市で過ごした学生時代、彼は芸能界への憧れを抱く少年ではなく、明確にエンジニアの道を志していました。工業高校である盛岡中央高等学校に進学し、三級自動車整備士の国家資格をはじめ、低圧電気取扱者、アーク溶接、高圧ガスなど工業系の実務資格を多数取得しています。
就職活動に専念していた2010年、人生の歯車が突如として大きく動きます。「息子を芸能界に入れたい」と密かに願っていた母親が、本人の承諾を得ずに『第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』へ応募したのです。当初は困惑していた戸塚でしたが、持ち前の度胸と飾らない人間性が審査員の目に留まり、見事に「理想の恋人賞」を受賞。これを機に芸能界入りを決断しました。
デビュー翌年の2012年には、若手俳優の登竜門である特撮ドラマ『仮面ライダーウィザード』で、魔法使いに憧れる青年・奈良瞬平役に大抜擢されます。主人公を支えつつ場を和ませるコミカルな三枚目を全力で演じ切り、子どものみならず親世代の認知も獲得しました。着実にステップを踏みながら実力を磨いていった変遷を、以下の比較データで整理します。