テレビ時代劇の黄金期を支えた国民的スター、四代目中村梅之助の長男として誕生したのが中村梅雀です。1955年12月12日に東京で生まれた梅雀は、物心ついた頃から舞台袖や楽屋の空気を肌で感じて育ちました。
幼少期から自然と演じることに親しみ、1965年に9歳で初舞台を踏んで以降、父と同じ表現者の道を志すようになります。偉大な父の背中は常に大きな目標でありながら、決して親の七光りに甘えることなく、基礎から徹底的に演技を磨き上げました。
人情味あふれる庶民派の役どころから、冷徹な悪役、哀愁漂う刑事役まで幅広くこなす梅雀の演技力は、父・梅之助から受け継いだ天賦の才能と、地道な努力の積み重ねによって確立されたものです。