即位の礼のハイライトとなるのが、皇居・宮殿の「松の間」で執り行われる「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」です。
この儀式では、天皇陛下が伝統的な装束である「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を召され、古来の皇座である「高御座(たかみくら)」にお立ちになります。隣に設置された「御帳台(みちょうだい)」には十二単姿の皇后陛下が立たれ、世界約180カ国の元首や祝賀使節、国内の代表を前に即位が公式に宣言されます。内閣総理大臣が寿詞(よごと・お祝いの言葉)を述べ、万歳三唱を行う光景は、国内外に強い印象を残しました。
儀式の直後には、国民に広く即位を披露し祝福を受けるためのパレード「祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)」が開催されます。特注のオープンカーに乗られた天皇皇后両陛下が皇居から赤坂御所までの約4.6キロを進まれる沿道には十数万人もの市民が詰めかけ、祝祭ムード一色に包まれました。伝統的な宮中儀礼と国民参加型のパレードが組み合わさる点に、現代の皇室儀礼の特徴が現れています。