ソーラン節とは?掛け声の意味や歴史と運動会定番化の謎を解く

ソーラン節とは?掛け声の意味や歴史と運動会定番化の謎を解く

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本来は北海道の土着的な民謡であったソーラン節が、なぜ今や日本全国の小中学校・高校で誰もが踊る「運動会の定番ダンス」へと変貌を遂げたのでしょうか。そこには、1980年代から1990年代にかけての教育現場の荒廃と、ひとつの学校の奇跡的な再生ドラマが存在します。

発端となったのは、北海道稚内市立稚内南中学校(通称:南中=なんちゅう)です。1980年代後半、同校は校内暴力や非行が深刻化し、深刻な学校崩壊の危機に直面していました。教員たちは生徒たちの有り余るエネルギーを肯定的な方向へ昇華させようと模索。民謡歌手の伊藤多喜雄氏がアップテンポなロック調にアレンジした『TAKI'S SOHRAN BUSHI(TAKIO'S SOHRAN 2)』に出会い、郷土芸能指導者の春日壽昇氏の協力を得て、激しい動きを取り入れた独自の創作ダンスを作り上げました。

これが、現代の学校で踊られている「南中ソーラン(ロックソーラン)」の誕生です。生徒たちは猛練習を重ね、1992年の日本民謡民舞大賞で内閣総理大臣賞を受賞。荒れていた学校が見事に立ち直ったこの実話は教育界で大きな話題となりました。

そして2001年、TBS系ドラマ『3年B組金八先生(第6シリーズ)』の劇中で、生徒たちがクラスの結束を固めるクライマックスの文化祭演目として南中ソーランが採用されたことで、人気は全国規模で爆発します。テレビ画面を通じて伝わる躍動感と泥臭いまでの情熱は全国の教師や子どもたちの心を掴み、瞬く間に「運動会の華」として日本全国へ定着するに至りました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。