叙々苑の屋号を聞いて誰もが思い浮かべるのは、贅沢な空間で味わう上質な焼肉と行き届いたサービスです。創業者の新井泰道氏が六本木の地に1号店を構えて以来、叙々苑はそれまで「煙が充満する庶民のスタミナ食」というイメージが強かった焼肉を、「洗練された社交とハレの日のディナー」へと昇華させました。エプロンの配布、食後のガムやアイスクリームの提供、無煙ロースターの積極導入など、現代の焼肉店で当たり前となったサービスの多くは叙々苑の現場から生まれています。
読者の間で特に関心が高いのが、叙々苑と最高峰ブランド「游玄亭」の違いです。游玄亭は「焼肉会席」をコンセプトに掲げ、空間設計から食材の選定基準まで最高ランクを追求したフラッグシップ。京都の伝統建築や数寄屋造りの意匠を取り入れた重厚な個室、ハープやピアノの生演奏が流れるラグジュアリーなエントランスなど、足を踏み入れた瞬間から別格の雰囲気を漂わせます。
肉質においても、游玄亭では全国から選び抜かれた銘柄牛の最高ランク部位のみを仕入れ、熟練の職人が肉の繊維に合わせて手切りで仕込みます。通常の叙々苑店舗でも十分に高い品質が担保されていますが、游玄亭は「接待で絶対に失敗できないビジネスパーソン」や「極上の記念日を演出したい層」に向けた、完全なハイエンドステージとして位置づけられています。