『タンタンタンゴはパパふたり』禁書騒動の真相と実話を徹底解剖

『タンタンタンゴはパパふたり』禁書騒動の真相と実話を徹底解剖

『タンタンタンゴはパパふたり』禁書騒動の真相と実話を徹底解剖の特集記事をご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

『タンタン タンゴはパパふたり』(原題:『And Tango Makes Three』)は、劇作家のピーター・パーネルと臨床心理士のジャスティン・リチャードソンが文を手がけ、ヘンリー・コールが優しいタッチのイラストを担当した絵本です。まずはその心打つストーリーの全貌を振り返ります。

物語の舞台は、ニューヨークのセントラルパーク動物園にあるペンギン舎。そこには多くのオスとメスのヒゲペンギンたちがペアを組み、仲良く暮らしていました。しかし、オスペンギンの「ロイ」と「シロ」の2羽だけは、メスには目もくれず、互いに首を寄せ合い、寄り添って泳ぐ特別な絆で結ばれていたのです。

春が訪れ、周囲のカップルたちが巣を作り卵を産み始めると、ロイとシロも本物の小石を集めて自分たちの巣を作りました。そして、巣の真ん中に置いた丸い石を、自分たちの卵であるかのように交代で温め続けます。その健気で不憫な姿を、長年ペンギンたちを見守ってきた飼育員のロブ・グラムズが見逃すことはありませんでした。

グラムズ飼育員は、別のペアが産んだものの自分たちだけでは温めきれずに放置されていた「本物の有精卵」を、そっとロイとシロの巣へと託します。2羽は昼夜を問わず慈しむように卵を温め続け、やがて殻を破って愛らしいメスのヒナが誕生しました。

「タンゴを踊るには2人必要(It takes two to tango)」ということわざから「タンゴ」と名付けられたそのヒナは、ふたりのパパからあふれんばかりの愛情を注がれてすくすくと成長します。絵本の結末では、パパふたりとタンゴが並んで元気にプールへと飛び込み、他の家族と同じように幸せに暮らす姿が描かれ、温かな余韻を残して物語は締めくくられます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。