魚住優氏のキャリアを語る上で欠かせないのが、日本を代表する名優・中村雅俊氏と五十嵐淳子夫妻の実子(長男)であるという出自です。しかし、彼がNHKに入局した当初、この事実は一切公表されていませんでした。
慶應義塾大学を卒業後、日刊スポーツ新聞社での記者勤務を経てNHKに入局した魚住優氏は、岡山放送局、盛岡放送局と地方局で着実にアナウンス技術と取材力を磨きました。親の七光りを徹底して排除し、自らの実力のみで評価を得る道を選んだ背景には、「親の看板に依存せず、一人の表現者・ジャーナリストとして自立したい」という強いプロ意識がありました。
血縁関係が公に認知されたのは、東京アナウンス室に異動し『あさイチ』などの全国放送で実績を残した後のことです。公表時、視聴者からは「言われてみれば声のトーンや温かみのある佇まいが父親譲り」「親の名前を出さずに地方で泥臭く下積みを重ねた姿勢に好感が持てる」といった称賛の声が相次ぎました。