白さを追求するあまり、研磨力の強すぎる歯磨き粉で力任せに磨くことは、オーラルケアにおいて最も避けるべき落とし穴です。粒子が硬く粗い研磨剤(清掃剤)を日常的に使い続けると、エナメル質に無数の微小な傷がつき、一時的には白くなっても、その溝に汚れが入り込んで以前より黄ばみやすくなるという負のスパイラルに陥ります。
エナメル質を保護しながら汚れを落とすためには、ジェルタイプや低研磨設計の製品、あるいは研磨剤フリーの明記がある処方を選ぶのが賢明です。最近のドラッグストアおすすめ製品では、粒子の細かな球状シリカを採用したり、キレート剤の配合比率を高めて摩擦に頼らず化学的にステインを落とす設計が主流になっています。
日々の実践においては効果的な磨き方の徹底が不可欠です。歯ブラシを水で濡らしすぎると泡立ちばかりが先行して成分が薄まってしまうため、ブラシは乾いた状態でペーストを適量(1〜2cm程度)乗せるのが定石です。毛先を歯面に45度の角度で当て、1本あたり10〜20回を目安に小刻みなストローク(小刻みな振動)で磨きます。歯磨き後のうがいは、有効成分を口内に適度に残すため、少量の水(約15ml)で1回だけ軽く吐き出すのが国際的なスタンダードです。