厚生労働省が公表した直近の簡易生命表によると、日本の女性の平均寿命は87.14歳(前年比微増傾向)を記録し、新型コロナウイルス感染症による一時的な落ち込みから完全に回復基調を維持しています。男性の平均寿命が81.09歳前後で推移しているのと比較しても、男女差は実に約6歳に達しており、日本女性の生存力の強さが際立つ結果となりました。
国際比較に目を向けると、世界保健機関(WHO)や各国の統計局データに基づく世界ランキング順位において、日本女性は長年にわたり香港(約88歳)と激しいトップ争いを繰り広げています。スイス、スペイン、韓国などの長寿国を抑え、独立行政地域を除いた実質的な主権国家の中では依然として世界トップの座を維持しています。
平均余命の推移を詳細に読み解くと、さらに踏み込んだ実態が浮かび上がります。生まれたばかりの0歳児だけでなく、一定の年齢まで生存した人が「あと何年生きられるか」を示す女性の平均余命推移を見ると、現在の65歳女性の平均余命は約24.5年、75歳女性でも約15.8年残されています。厚生労働省の生命表から試算される90歳まで生きる確率女性は実に約51.2%に達し、いまや「女性の2人に1人が90歳の卒寿を迎える」時代が当たり前となりました。