カタカナ表記のインパクトが先行するため「ハーフタレントなのか」「芸名から本名が全く想像つかない」と語られることも多い彼女ですが、戸籍上の本名は堂島初夏(どうじま ういか)です。「堂島」という名字は、彼女の出身地である大阪府大阪市に実在する地名(北区の堂島)にも通じる関西屈指の響きを持ち、どこか風情ある佇まいを漂わせています。
印象的な下の名前である「初夏(ういか)」は、彼女の年齢と生年月日(1990年6月4日)に由来します。6月上旬という、暦の上でまさに「初夏(しょか)」の季節に生まれたことから、両親が「初夏」と書いて「ういか」と読む美しい名前を授けました。日本的な情緒と響きの美しさを兼ね備えた、本名そのものが極めて個性的で完成度の高いネーミングだったと言えます。
では、なぜ「ファーストサマーウイカ」という特異な芸名が誕生したのでしょうか。時計の針を、彼女の原点である2013年5月、破天荒なアイドルグループ「BiS」の第2期新メンバーオーディション合格時に戻してみましょう。
BiS加入に際し、プロデューサーの渡辺淳之介氏ら運営陣と名前を決めるミーティングの中で、本名である「初夏」の文字が俎上に載せられました。「初=ファースト(First)」「夏=サマー(Summer)」、そして音読みの「初夏(ウイカ)」を組み合わせるという、言葉遊びのような直訳ロジックから「ファーストサマーウイカ」というフレーズが導き出されたのです。
本人は後のインタビューや手記において、「一度聞いたら二度と忘れない引っ掛かりを作りたかった」「本名を隠すのではなく、むしろ本名を武器として再定義した」という趣旨を述懐しています。奇をてらっただけの思いつきではなく、本名「堂島初夏」という確固たるアイデンティティをベースに、大衆の記憶に残るキャッチコピーへと昇華させたセルフプロデュースの原点がここにあります。