さらにオカルトやホラーの文脈では、「神隠し説」が根強い人気を誇っています。
神社や鎮守の森は、古来より「現世」と「常世(異界)」の境界線と考えられていました。鳥居をくぐり「天神様の細道」を進む行為は、異界へと足を踏み入れることを意味します。子どもが無事に神仏の加護を得られれば良いものの、一歩間違えれば魔物に憑りつかれたり、神隠しに遭って現世に戻れなくなってしまうという古代人の素朴な恐怖心が、「帰りは怖い」というフレーズに凝縮されているという見立てです。
童謡のメロディが持つ短音階の独特な旋律と相まって、「異界に迷い込んで二度と元の世界に帰れなくなる恐怖」を歌ったものとして、現代のネット怪談や創作物でも定番のモチーフとなっています。