カフェ・ド・巴里池袋西口店の閉店理由と跡地の現在|豪華純喫茶の真実

カフェ・ド・巴里池袋西口店の閉店理由と跡地の現在|豪華純喫茶の真実

カフェ・ド・巴里池袋西口店の閉店理由と跡地の現在|豪華純喫茶の真実の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

閉店から数年が経過した現在も、ネット上では「カフェ・ド・巴里が別フロアで復活するのではないか」「再開発ビルの中に復刻オープンする計画があるらしい」といった噂が定期的に浮上します。しかし、現場の不動産登記や都市計画資料を精査する限り、同店が同名かつ以前の規模でそのまま復活する可能性は極めて低いのが冷徹な現実です。

噂が一人歩きした背景には、池袋駅周辺で進む「池袋駅西口地区市街地再開発」の計画変更や、後述する系列店「伯爵」との混同があります。池袋西口地区は、老朽化した複数の雑居ビル群を統合し、超高層複合ツインタワーや広大な歩行者広場を整備する国家戦略特区計画の渦中にあります。地権者やテナントの権利変換が進められる中、かつてのような坪単価の割に面積を広く消費する「低密度の昭和型大箱喫茶」を新規出店することは、経済合理性の観点から極めてハードルが高いと言わざるを得ません。

また、店舗跡地のビル(西池袋1丁目23-1周辺)は現在、別の商業飲食テナント等へ賃貸されており、かつてのゴージャスな内装設備は原状回復や内装更新によって解体・撤去されています。特注のシャンデリアや熟練工の手作業によるステンドグラスは、一度壊してしまうと現代の建築技術・採算性では再現が困難な「文化財的資産」でした。空間そのものが失われた今、名称だけの復活はあっても、あの空気感の完全再現は構造的に不可能な領域に達しています。

山田 真由
著者

山田 真由

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。