青物の喧騒から少し離れた足元では、静かなる激闘が繰り広げられている。武庫一の風物詩ともいえるチヌの落とし込み・ヘチ釣りだ。
ケーソンの継ぎ目や付着したイガイ(カラス貝)、フジツボを意識したチヌは、堤防の壁際数センチのラインをゆっくりと落ちてくる餌に異常な反応を示す。2026年は特に春先の水温上昇が早かった影響もあり、早くも底層だけでなく水面下1m〜2mの浅ダナでのアタリが頻発。カニ餌を使った伝統的な落とし込みスタイルに加え、パイプ虫や人工ワームを用いたファストスタイルのヘチ釣りでも50cm超の良型が連日仕留められている。壁際ギリギリを通す精密な竿さばきこそが、この数釣り&型狙いを両立させる鍵だ。