2019年5月2日、複数のスポーツ紙および週刊誌が一斉に報じたのは、演歌歌手・紫艶さんの余りにも早すぎる訃報でした。実際の逝去は報道より約2か月前の2019年3月上旬(3月7日から10日頃)と推定されています。発見場所は、彼女が一人で暮らしていた東京都心の一室でした。
異変に気づいたのは、兵庫県内に暮らす実の母親でした。日常的に取っていた連絡が数日間にわたって途絶え、電話をかけても一切応答がないことから胸騒ぎを覚えた母親が、マンションの管理会社および大家へ安否確認を依頼。合鍵を使って部屋に立ち入った大家によって、ベッドの上で横たわったまま動かなくなっている紫艶さんの姿が発見されました。
現場に争った形跡はなく、部屋が荒らされた様子もありませんでした。発見時にはすでに死後数日が経過していたとみられ、現場検証を行った警視庁の判断により、事件性はないと断定。かつて抜群のプロポーションと確かな歌唱力で演歌界に新風を吹き込んだ歌姫の最期は、誰にも看取られることのない「孤独死」という痛ましい結末でした。