時任三郎のキャリアを語る上で欠かせないもう一つの金字塔が、1989年に放送された第一三共ヘルスケア(当時:三共)の栄養ドリンク「リゲイン」のテレビCMです。
スーツ姿に身を包み、世界中を飛び回るビジネスマン「牛若丸三郎太(うしわかまる さぶろうた)」に扮した時任三郎は、CMソング『勇気のしるし 〜リゲインのテーマ〜』を自ら歌唱。「24時間戦えますか」というキャッチコピーと共に放映されるや否や、バブル経済絶頂期に沸く日本社会に爆発的な旋風を巻き起こしました。
当時のオリコンシングルチャートでは最高2位を記録し、累計売上は60万枚を突破。同年の「新語・流行語大賞」で大衆賞を受賞するなど、単なる広告の枠を超えて平成初期の日本を象徴するポップカルチャーとなりました。
長身で端正なルックスの本格派俳優が、CM内で真面目な顔をしてコミカルかつダイナミックに歌い踊る——その鮮烈なギャップが、老若男女を問わず日本中の心を掴んだのです。